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磁性流体シールのデメリットとは?導入前に知っておくべき点について解説! - 株式会社モアテック

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磁性流体シールのデメリットとは?導入前に知っておくべき点について解説!

メリットだけではなくデメリットも?磁性流体シールの注意点を解説します

磁性流体シールのデメリットや注意点について、以下を解説します。

  • 磁性流体シールにデメリットはある?初期コストがかかる?
  • 磁性流体シールで起こりうるトラブル
  • 磁性流体シールのメンテナンスに関して

メリットだけではなく、デメリットを理解して導入を検討しましょう。

磁性流体シールにデメリットはある?初期コストがかかる?

磁性流体シールにデメリットはある?初期コストがかかる?

磁性流体シールは、多くのメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットも存在します。導入を検討する際には、メリットだけでなくデメリットも理解した上で判断することが重要です。

磁性流体シールのデメリットとしてまず挙げられるのが、初期コストの高さです。Oリングやオイルシール、メカニカルシールといった他のシール材と比較すると、磁性流体シールは導入費用が高額になる傾向があります。

磁性流体シールは、磁性流体や磁石などの特殊な部品が必要となるため、製造コストがかかります。また、導入時には、装置に合わせて設計・調整を行う必要があるため、その費用も初期コストです。

しかし、長期的な目線で考えると、必ずしもデメリットばかりではありません。磁性流体シールは、他のシール材と比べて長寿命であることが大きな特徴です。そのため、交換頻度が少なく、メンテナンスコストを低く抑えられます。結果的に、トータルコストで考えると、他のシール材よりも安価になるケースが多いです。

磁性流体シールで起こりうるトラブル

磁性流体シールで起こりうるトラブル

磁性流体シールは、多くのメリットを持つ一方、いくつかのトラブルが起こる可能性があります。適切な選定、設計、そしてメンテナンスを行うことでトラブルを防ぎ、シールの性能を最大限に発揮できます。

  • 適切な磁性流体選定:飽和磁化・蒸気圧・温度特性など
  • 磁場設計の重要性:耐圧差を達成するために必要な磁束密度
  • 清浄度の維持:コンタミネーションによる性能低下防止策

それぞれ解説します。

適切な磁性流体選定:飽和磁化・蒸気圧・温度特性など

磁性流体シールを適切に機能させるためには、磁性流体の選定が非常に重要です。磁性流体は、飽和磁化、蒸気圧・温度特性など、さまざまな特性を持つため、シール対象の装置や環境に応じて最適な種類を選ぶ必要があります。

まず、飽和磁化は磁性流体が磁場によって保持される強さを示す指標です。飽和磁化が高いほど、耐差圧が高くなります。

次に、飽和蒸気圧はシール性能に大きく影響します。飽和蒸気圧が低いほどシール性能は安定しますが、コストも増加するため、用途に応じて適切な飽和蒸気圧の磁性流体の選択が必要です。

最後に、温度特性も重要な要素です。磁性流体は温度変化によって粘度が変化するため、使用環境の温度範囲に適した種類を選ぶ必要があります。

これらの特性を考慮し、最適な磁性流体を選定することで、磁性流体シールの性能を最大限に発揮できます。株式会社モアテックでは、15種類もの磁性流体を用途に応じて選定し、最適な磁気シールを提供しています。

磁場設計の重要性:耐圧差を達成するために必要な磁束密度

磁性流体シールにおいて、磁場設計はシールの性能を左右する重要な要素です。適切な磁場設計を行うことで、磁性流体の安定した保持を実現し、高いシール性能を維持できます。磁束密度と磁場形状の観点から、設計上の重要性を説明します。

磁束密度

磁束密度は、磁性流体の保持力に直接影響します。最適な磁束密度を設定することで、必要なシール性能を確保できます。磁束密度が低いとシール性能が低下し、高いと飽和してしまいます。

シールギャップ

シールギャップも重要です。ギャップが大きすぎると磁場が弱くなり、シール性能が低下します。

株式会社モアテックでは、磁場解析を用いて最適な磁場設計を行っています。磁場解析によって、磁束密度分布やシールギャップなどをシミュレーションし、最適な磁石配置やギャップなどを決定します。

クリーン環境の維持:コンタミネーションによる性能低下防止策

磁性流体シールは、その優れたシール性能を発揮するために、クリーンな環境が不可欠です。コンタミネーション(異物混入)は、シール性能の低下や寿命の短縮につながるため、適切な防止策を講じる必要があります。

これらの対策に加えて、定期的な磁性流体の交換も有効です。磁性流体は使用していくうちに劣化し、シール性能が低下していきます。定期的な交換を行うことで、常に最適なシール性能を維持できるでしょう。株式会社モアテックでは、お客様の装置に最適な磁性流体シールをご提案するとともに、コンタミネーション対策についても的確なアドバイスを行っております。

磁性流体シールのメンテナンスに関して

磁性流体シールは、他のシール方式と比較して長寿命ではありますが、適切なメンテナンスを実施することで、より長く性能を維持することが可能です。メンテナンスの頻度は、使用環境や条件によって異なりますが、定期的な点検と適切な処置を行うことが重要です。

磁性流体の劣化

磁性流体は、経年劣化や使用環境の影響で粘度が変化したり、粒子が凝集したりすることがあります。定期的な交換が必要です。

軸やシール面の摩耗

軸やシール面の摩耗は、リークの原因となります。定期的な点検と交換が必要です。

異物の混入

磁性流体シール内部に異物が混入すると、シール性能が低下する可能性があります。定期的な清掃が必要です。

温度管理

磁性流体は、温度変化によって性能が変化します。使用環境における適切な温度管理が必要です。

株式会社モアテックでは、磁性流体シールのメンテナンスやオーバーホールも承っております。お困りの際は、お気軽にご相談ください。

磁性流体シールについてのお悩み事は株式会社モアテックにご相談ください

磁性流体シールは、その優れたシール性から、さまざまな産業分野で活用されています。しかし、導入を検討する際に、磁性流体の種類や磁場設計、メンテナンス方法など、さまざまな疑問が生じることもあるでしょう。株式会社モアテックは、長年の経験と実績に基づき、お客様の抱える課題やお悩みに対して最適なソリューションを提供いたします。

お悩み株式会社モアテックの対応
初期コストが高い導入時のコストはO-ringなどの他のシール材に比べてかかりますが、長寿命であるため、メンテナンスサイクルを伸ばせます。そのため、トータルコストを下げることが可能です。
適切な磁性流体を選定したい数多くの磁性流体を取り揃えており、お客様の使用条件や用途に合わせて最適な磁性流体を選定いたします。
磁場設計が不安磁場解析を用いて、均一な磁場形成と最適な磁束密度を実現する設計を行います。
メンテナンス方法が分からない製品の分解・修理を承っております。また、お客様が独自に分解された場合、保証対象外となるためご注意ください。
短納期で対応してほしい短納期にも積極的に対応しております。製品によってご提案内容が変わってきますので、まずはご相談ください。
特注品を製作してほしい標準品だけでなく、特注品でも数多くの実績があり、対応可能です。お客様のご要望に合わせて、経験を生かした設計を行います。

株式会社モアテックは、お客様に最適な磁気シールを提供するために、設計から製造、販売まで一貫した体制を整えています。磁性流体シールに関するお悩みやご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

磁性流体シールのメリット・デメリットについてのご相談は式会社モアテック

会社名株式会社モアテック
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事業内容磁性流体シール、真空シール、磁性流体の製造・販売

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